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防災科研Webサイト(リンク先:https://www.bosai.go.jp
最終更新日:2011年11月2日

特別研究 「火山噴火予知に関する研究」


研究分担者
鵜川 元雄、藤田 英輔、山本 英二、実渕 哲也、 吉田 則夫、松本 拓巳、熊谷 博之、藤縄 幸雄、岡田 義光

火山噴火予知研究のサブテーマ

火山活動観測研究(観測網の整備)
空中赤外映像装置による温度観測
火山活動可視情報化システムの開発
  (噴火予測システムの開発)
噴火機構の解明

研究の推移

観測機器整備状況
・ 1980-1981:硫黄島観測施設整備(4カ所)
・ 1985-1987:伊豆大島火山観測施設整備(3カ所)
・ 1988-1989:火山専用空中赤外映像装置製作(VAM-90A)
・ 1990-1997:富士火山活動観測網整備(4カ所)
・ 1995-1998:三宅島火山活動観測網整備(4カ所)
・ 1999-2001:硫黄島観測施設更新
・ 2001 :富士山観測強化

特に研究対象とした火山活動
・ 1986-1987:伊豆大島噴火
・ 1989 :伊豆東部火山群(伊東沖海底噴火)
・ 1990-1995:雲仙普賢岳噴火活動
・ 2000 :三宅島噴火活動
・ 2000-2001:富士山低周波地震活動

サブテーマ1 火山活動観測研究

連続観測対象火山
 関東−伊豆・小笠原弧

伊豆大島
富士山
三宅島
硫黄島
・ 那須岳(予備的観測)

サブテーマ2 火山専用空中赤外映像装置による温度観測

防災科学技術研究所では、火山の山体表面温度観測のため、航空機 搭載型多波長放射計である火山専用空中赤外映像装置 VAM-90Aを開 発し、これを用いた火山の温度観測を行っています。観測結果は、 別に表示中。

機器の性能
・ 可視光域から熱赤外域を9バンドに分割
・ 観測温度範囲 020〜1500℃
・ 瞬時視野角:3.0mrad(可視光、近赤外帯 Band1-5)、 1.5mrad(温度観測帯 Band6-9)
・ 航空機の進行方向に直角にスキャン
・ 視野角 ±30°(サイドルック可)

観測状況
・ 名古屋空港から離陸
・ 日射の影響の小さい午前中に観測(可視光から熱赤外まで観測)
・ 対地高度1000〜3000mで観測
・ 着陸後、空港からつくばへ観測データ送信(即時処理機能)

VAM-90Aで観測した主な観測火山

・ 雲仙岳1990-1995 最高温度約750℃を観測
溶岩ドームの温度分布変化を捉える
・ 九重山1995-1997
・ 阿蘇山1996
・ 薩摩硫黄島1997
・ 北海道駒ヶ岳1996,1998
・ 岩手山1998,1999
・ 有珠山1999

サブテーマ3 火山噴火予測システムと火山活動可視情報化システムの開発

実時間データ処理・解析システムの開発

 目標:異常変動の自動検出

火山活動可視情報化システムの開発

サブテーマ4 噴火機構の解明

観測研究の基礎となる解析手法の開発や理論的研究

・ 火山性地震・微動の発生機構
・ 地下のマグマの動きと地殻変動の関係
・ ボーリングコア試料による富士山の噴火史解明(共同研究)