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最終更新日:2011年11月2日







即時余震活動予測システム開発





 ほとんどの場合、大地震が発生した後に、それよりも小さい規模の余震が発生します。この余震の発生は、本震の断層運動により周辺の応力場が変化することにより引き起こされると考えられており、応力変化の符号により地震が発生しやすくなる領域と発生し難くなる領域ができます。本震発生後、速やかに発震機構や応力降下量などの情報を求め、応力変化の様子を算出することにより、短期的な余震活動を予測するシステムの開発を行います。


2000年鳥取県西部地震の断層モデルによる周辺の応力変化の図。
本震の断層面が滑ることにより地殻内に歪みが生ずる。その結果周辺の応力状態が変化し、地震が発生しやすくなる領域と発生しにくくなる領域ができる。
オレンジ色の範囲は、断層面を押さえる力を弱くする応力変化がある、つまり地震が発生しやすくなった領域であり、青はその逆である。
本震発生直後にこのような計算をすることにより、大きな余震の発生しやすい地域を予測することができるかもしれない。


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