科学技術庁防災科学技術研究所(所長:片山恒雄)は、2000年3月31日に噴火した有珠山やその周辺の地震活動,地下構造を調べるため,有珠山周辺10カ所で高サンプ
リング地震観測を行いました.これらのデータにより、有珠山噴火後の詳細な地震活動の時間・空間分布や、有珠山直下及び周辺域の詳細な地下構造を求める解析が現在進められており、有珠山の噴火メカニズムや現在の地下の状態が明らかになりつつあります。
観測点展開: 平成12年5月5日〜19日
データ回収期間: 平成12年5月20日〜
設置場所は以下の10点:
番号 | 場所 | 緯度(゜) | 経度(゜) | 高さ(m) |
1 | 虻田町三角山 | 42.5592 | 140.7742 | 143 |
2 | 豊浦町スキー場 | 42.5861 | 140.7386 | 209 |
3 | 虻田町月浦 | 42.5974 | 140.7892 | 285 |
4 | 豊浦町ゴルフ場 | 42.5944 | 140.7606 | 560 |
5 | 虻田町清水 | 42.5747 | 140.7467 | 230 |
6 | 虻田町三豊 | 42.5653 | 140.7853 | 190 |
7 | 洞爺村旭浦 | 42.6231 | 140.8125 | 172 |
8 | 壮瞥町上久保内 | 42.5889 | 140.9797 | 249 |
9 | 伊達市喜門別 | 42.5174 | 140.9514 | 271 |
10 | 伊達市南稀府 | 42.4364 | 140.9469 | 207 |
観測点の配置図はここ
センサー : Mark Products社製 L-22D(固有周期 2Hz:上下動1成分、水平動[南北・東西]2成分)
収録装置 : (株)近計システム社製 EDR-6600 (写真3)
(以下一部準備中)
3.2. 精密再決定震源
3.3. 時間変化
4. 速度構造解析
4.1. 解析方法
4.2. 解析領域と空間分割
4.3. 解析結果
5. P波初動部振幅解析
5.1. 減衰構造の意味
5.2. 解析方法
5.3. 解析結果
6. 解釈・議論とまとめ
(文責:根岸弘明)