北海道駒ヶ岳の山体表面温度観測について
(平成12年10月24日観測速報結果)
平成12年10月24日
防災科学技術研究所
防災科学技術研究所では平成12年10月24日に噴火した北海道駒ヶ岳の活動状況把握のため、火山専用空中赤外映像装置VAM-90Aによる温度観測を本日(10月24日)に実施した。即時データ処理による速報結果を下記に示す。
1.観測諸元
(1)観測日時 :平成12年10月24日14時53〜55分
(2)飛行高度 :海抜1,900m
(3)天候 :晴れ
(4)観測機器 :火山専用空中赤外映像装置VAM-90A
2.温度分布
バンド8(8-11μm帯)による温度観測結果を添付図に示す。最高温度は、昭和4年火口の南側に伸びた昭和17年割れ目火口内部で観測された54℃である。本年9月19日に実施した観測では、ほぼ同じ地点で61℃が観測されていた。また昭和4年火口内部と昭和17年割れ目火口に沿って30〜50℃の温度が観測されている。平成10年11月2日(平成10年10月25日に噴火)に実施した同様の観測では、この付近に最高温度76℃が観測されていた。
連絡先: 防災科学技術研究所
地震調査研究センター
火山噴火調査研究室
鵜川・藤田
TEL:0298-58-1004、FAX:0298-51-5658