平成12年6月27日
報道関係各位
科学技術庁
防災科学技術研究所
科学技術庁防災科学技術研究所(所長:片山恒雄)は、三宅島に設置している5カ所の観測点において傾斜計による観測を実施中です。その状況は次のとおりです。
(1) | 6月26日18時30分頃より、5カ所の観測点全てにおいて傾斜の変化が観測され始めた。 |
(2) | その後、三宅島南東部の坪田観測点(MKT)において、東北東方向下がりの傾斜(西南西方向が上昇)する大きな動きが21時頃まで続き、その後東南東~南南西方向に下がる動きに変化した。 |
(3) | 一方三宅島南西部の阿古観測点(MKA)が21時頃より南方向に傾斜(北方向が上昇)する大きな動きが始まり、6月27日1時頃まで続いた。その変動幅は約170μラジアン(1km先で17cmに相当する角度)にも達した。 |
(4) | 6月27日1時頃以降も一時期よりはゆるやかではあるが、各観測点において傾斜の変化が続いている。(27日11時現在) |
(5) | なお、これらのデータを気象庁へ継続して提供している。 |
参考:観測点は以下の5ヶ所。
三の宮観測点(MKS)
神着観測点(MKK)
坪田観測点(MKT)
阿古観測点(MKA)
三宅島地殻活動観測点(MKE)
問い合わせ先:
防災科学技術研究所
地震調査研究センター 鵜川、藤田、山本
0298-58-1004(直)
管理部企画課 深井、田中、池田
0298-52-0814(直)