三宅島の山体表面温度観測について
(平成12年7月17日観測速報結果)
平成12年7月18日
防災科学技術研究所
防災科学技術研究所では、三宅島の火山活動を調査するため、平成12年7月17日に今年度第2回目の三宅島温度観測を実施した。今回の観測では、三宅島西部が雲に覆われていたが、火口からその東側については観測することができた。火口周辺について即時処理した結果、顕著な高温域は検出されなかった。
1.観測機器及び観測飛行コース
(1)観測機器 :火山専用空中赤外映像装置VAM-90A
(2)主な地点の最高温度比較表 :三宅島を高度4,300mで東西に飛行するコース
2.火口周辺の温度分布
火口周辺の温度画像を図1に示す。また同じ範囲の可視光域(バンド2;0.6μm域)の画像を図2に示す。火口内の最高温度は46℃、また、火口の東側で63℃が観測された。火口内の温度は、第1回観測(平成12年7月9日)とほぼ同じである。火口東側の温度は、降灰領域が日射により、暖められた可能性が高い。図2により、降灰域と雲に覆われた領域がわかる。
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以上