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防災科研Webサイト(リンク先:https://www.bosai.go.jp
最終更新日:2012年1月27日
三宅島の山体表面温度観測について
(平成12年11月30日観測速報結果)
 
平成12年12月1日
防災科学技術研究所
 
 防災科学技術研究所では噴火活動中の三宅島の活動状況把握のため、火山専用空中赤外映像装置VAM-90Aによる温度観測を11月30日に実施した。即時データ処理による速報結果を下記に示す。
 

1.観測諸元
 (1)観測日時 :平成12年11月30日 14時30分〜15時30分
 (2)観測コース  :三宅島の北側を東西に飛行するコース(MYK00-4-A)
 三宅島の東側を南北に飛行するコース(MYK00-4-B)
 観測飛行高度は、いずれも海抜5,000m、サイドルック
 (3)天候    :晴
 (4)観測機器  :火山専用空中赤外映像装置VAM-90A
2.温度分布
 飛行コースMYK00-4-Aで、火口内の噴煙の根元付近に最高温度82℃(バンド8)が観測された。飛行コースMYK00-4-Bでの最高温度は35℃であった。この違いは、噴煙の影響と考えられる。可視光域画像から噴煙の状況がわかる。
 噴煙の影響が大きいため正確な温度の比較は難しいが、前回(9月22日)に観測された火口内の最高温度188℃(バンド8)と比較すると、約100℃最高温度の低下が見られた。
 
添付画像:飛行コースMKY00-4-AとMYK00-4-Bについて、それぞれバンド8(8-11μm帯)による温度分布及び可視光域(バンド2)による画像
連絡先: 防災科学技術研究所  
地震調査研究センター
火山噴火調査研究室
鵜川・藤田
TEL:0298-58-1004、FAX:0298-51-5658