磐梯山の山体表面温度観測について
(観測速報結果)
平成12年9月22日
防災科学技術研究所
防災科学技術研究所では火山活動の活発化が懸念されている磐梯山の活動状況把握のため、火山専用空中赤外映像装置VAM-90Aによる温度観測を7月14日及び9月20日に実施した。即時データ処理による速報結果を下記に示す。
1−1.観測諸元(1回目)
(1)観測日時 :平成12年7月14日 12時08分〜12時13分
(2)観測コース:磐梯山山頂を南北に横切る1コース(BND00-1ーA)
観測飛行高度は、海抜2,800m
(3)天候 :晴(観測域北東部に雲あり)
(4)観測機器 :火山専用空中赤外映像装置VAM-90A、バルクデータ
1−2.観測諸元(2回目)
(1)観測日時 :平成12年9月20日 12時09分〜12時12分
(2)観測コース:磐梯山山頂を南北に横切る1コース(BND00-2-A)
観測飛行高度は、海抜2,800m
(3)天候 :晴
(4)観測機器 :火山専用空中赤外映像装置VAM-90A、即時処理データ
2.温度分布
1回目、2回目とも山体の裸地と考えられる地域に最高温度が40℃を越す温度分布が観測されてた。これらは日射により温度が上昇したものと考えられる。2回目の最高温度観測地点(47℃)は、構造物と思われる。
連絡先: 防災科学技術研究所
地震調査研究センター
火山噴火調査研究室
鵜川・藤田
TEL:0298-58-1004、FAX:0298-51-5658